19 4月

私が前にする皆さんは精神界における「サバイバル」からの生還者だ!

物心が添えられた頃から、家族の中で、自分が愛されている、と感じたことがない〈個〉の私。父親は歪んだ愛をもってして〈個〉の私だけを愛しているつもりでいたようだ。だが、それ以外のパートナーや兄弟姉妹に対しては、現代で言うところの〈虐待〉をしていた父親であった。その〈虐待〉は想像を超越するものであった。故に、物心が添えられた私の祈りは『神様。親父が早く死ぬように導いてください』であった。言い方を端的に変換すれば『親父、はやく死んでくれ』と言う祈りである。なんとひどい祈りなのかと言う人が〈存在〉するかもしれないが、上記の括弧内の祈りが強いられるほどの耐えきれない〈虐待〉であったと言える。その父親も〈個〉が小学校後半に若くして召された。その一年前に母親が38歳で、どこのガンか、この時点で思い出せないが、召された。さて、胃ガン治療をまともに受けられなかった父親の現実を考えると、胃ガンの末期の痛みに耐え切れず〈家庭内暴力=虐待行為〉にあったことは理解出来ない訳ではないが許せる行為ではない。それ以上に、幼い〈個〉の心の中で恨みがつもりつもっての上記の内容のような祈りとなったと言える。ところで、〈個〉が精神界に関係するようになって、精神に関係する病院内で働く一部の人間から患者としての当事者への〈虐待〉を知らされた。〈虐待〉で死に追いやられるという現実も知らされた。それが、〈個〉の幼き頃の体験と重なった。まさに、私が前にする皆さんは「サバイバル」、つまり、「異常な事態の下で、生き延びた」ことになる。その人生を大切にしながら、今も、〈虐待〉の危機に瀕死ているすべての〈存在〉への〈救いの手〉を差しのべることができる〈存在〉として、何かできないか共に考え実行できたら幸いだ。